
脇本昌和(60歳)
パート運転士
江戸川営業所
2016年入社
一戸保孝(61歳)
パート運転士
江戸川営業所
2015年入社
光武登(62歳)
再雇用運転士
江戸川営業所
1997年入社
一戸:
前職はトラックドライバーで、30年近く一つの会社で働いていました。転職したのは58歳の時で、妻から「転職するなら京成バスはどう?」と勧められたのがきっかけです。
光武:
私も前職は運送会社のドライバーです。40歳を過ぎたあたりで、「このまま続けるのは体力的に厳しい」と思い、同じドライバーでもバスドライバーなら長く続けられそうだと考えて転職を決めました。
脇本:
私は、ドライバーの仕事に関しては未経験でした。40歳の頃から漠然と「バスの運転士になりたい」という憧れを抱いていて、60歳手前で「憧れを叶えるなら、今が最後かもしれない」と思い、応募を決めました。
光武:
ドライバー経験があるといっても、大型車の経験はなかったので、最初はやっぱり怖かったですね。
一戸:
この地域は道も狭いし、高齢のお客様が多いので、運転には気を使いますよね。
脇本:
私の場合、乗用車の運転も忘れかけた状態からのスタートでしたから、免許を取得する段階からいろいろ苦労も多く、我ながら「よくやっているな」と思います(笑)
一戸:
トラックと違って、バスは接客も大切ですよね。いろいろ気を使いますけど、とても楽しいですよ。インド人のお客様に、独学で覚えたヒンディー語で挨拶したり、お客様とのちょっとしたコミュニケーションが、大きな励みになります。
光武:
そうですね。人と接することの楽しさがあるから、この仕事を長く続けられているのかもしれない。「ありがとうございます」とか「また、よろしくお願いします」とか、何気ない一言でも本当に嬉しい。嫌なことがあっても、そういう一言があればパッと吹き飛びます。
脇本:
入社から約3年経ちますけど、私はまだプレッシャーの方が大きい感じです。高齢のお客様が多く乗られているときなどは、本当に緊張します……。
一戸:
確かに最初の3年は何かと大変ですよね。
光武:
慣れないうちは、時間通りに走れなくて焦ったりしますよね。でも遅れたからといって、慌てて運転する必要はないですよ。
一戸:
車両の装備も、ずいぶん改善されましたね。新しく導入される車両はみんなオートマ車。しかも、かなり性能が良くて運転しやすいです。
光武:
運転士の負担は確実に減っていますね。
脇本:
職場全体としては、3人の女性運転士も含めて、みんな仲がいいですね。
一戸:
本当にいい人ばかりで居心地がいい。先輩はみんな年下ですけど、まったく気になりません。年下でも、運転の技量が高い方もいますしね。
光武:
昔と違って、ベテラン運転士が威張っているようなこともないですしね。先輩も後輩もなく、和気あいあいとやっています。
一戸:
今は、本当に毎日が楽しい。何歳まで続けられるかわからないですけど、もうしばらくはここの職場で仕事を続けたいですね。
光武:
私は、できれば70歳まで続けたいかな。長めの待機時間がある日は川辺でウォーキングしたり、そんな働き方が今の自分にとても合っていて、このまま無理なく事故なくマイペースで長く続けていければと思っています。
脇本:
私は、もっと仕事に慣れて運転の腕も磨くというのが、当面の目標ですね。そして、お客様から笑顔で「ありがとう」と言われる運転手になりたいですね。